イオントップバリュ  2002年に「イオン21キャンペーン」という取り組みを実施したのですが、その際、お客さまから、「日常生活を国際貢献と結びつけるパイプ役になって欲しい」という声が挙がりました。このご意見を受け、プライベートブランドであるトップバリュでフェアトレード商品の開発に取り組み、2004年に国際フェアトレード認証のコーヒーを発売するに至りました。その後、2010年に、国内製造品としては初めて、国際フェアトレード認証のチョコレートを発売しました。2014年には、当時、アジアで初めて、フェアトレード原料調達プログラム（カカオ）に参加し、2020年に2012年比でフェアトレード認証カカオの調達量を10倍にするという目標を掲げて取り組みました。この目標は無事達成しました。
その後、2015年にはオーガニックとフェアトレードのダブル認証の直輸入チョコレートを発売、2016年にはオーガニックとフェアトレードのダブル認証の直輸入ジャムを発売、2021年にはフェアトレード認証の紅茶を発売するなど、長年の取り組みを続けて、様々な商品の品ぞろえの拡充に取り組んでいます。チョコレートの一部やジャム、紅茶は海外からの直接輸入によるコスト削減と品質の確保の両面に尽力しています。

イオントップバリュ  コミュニケーション面では、イベントや試食などの実施が難しくなったこと、お取引先様との対面商談ができなくなったことなどが変化として挙げられます。工夫としては、プロモーション動画の配信やオンラインでの商談の実施など、オンラインを活用した取り組みを実施し、より広い地域への拡散や多くの関係者を交えた商談など、オンラインならではのメリットも活用しています。

イオントップバリュ  昨年は、大学生や中学生から当社に直接フェアトレードについての取材の申し込みが立て続けにあるなど、特に若い世代の意識の変化を実感しています。また公式ホームページや公式アプリなどへの、お客さまからのフェアトレード商品へのお褒めの言葉やフェアトレード商品拡充のご要望なども増加してきています。

イオントップバリュ  フェアトレードは、イオンの基本理念「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」に正に合致する取り組みと考えています。トップバリュはイオンの基本理念を体現するプライベートブランドであり、そのため、フェアトレードはもちろん、様々な社会的な課題解決に積極的に取り組んでいます。カカオ産業を例にとれば、業界全体としてサステナビリティへの取り組みは進んでいるものの、カカオ豆農家への支払価格についてはほとんど取り組まれておりません。営農指導や技術援助等で、品質の良いカカオ豆を生産しても価格は相場で決まる為、その生産費は考慮されません。そのような中、国際認証のなかでもフェアトレードのみが取引価格基準を決めており、加えてプレミアム価格も設定されているので、お客さまに安心してご提供できる商品だと考えています。トップバリュはお客さまの日々の暮らしの中にフェアトレードが根付くことを目指し、お買い得価格で納得できる品質の商品をご提供するよう努めています。

イオントップバリュ  店頭や、インターネット等で、イオンのフェアトレードの取り組みについて、この機会に発信させて頂いています。多くの方の目に留まると有難いです。また、このような機会を設定頂いたフェアトレード・ラベル・ジャパン様をはじめとする皆様に感謝しております。トップバリュでは、公式ホームページにフェアトレード･ミリオンアクションキャンペーンのバナーを貼り、ミリオンアクションキャンペーンページへの誘導を実施、ポップアップ広告でのキャンペーン誘導なども実施しています。またキャンペーン参加についてニュースリリースを発信し、ミリオンアクションキャンペーンへの参加と、トップバリュのフェアトレードの取り組みについて詳しく紹介させて頂いています。

イオントップバリュ  フェアトレードのある暮らしを応援するべく、お客さまの声に耳を傾け、商品の拡充を進めて参ります。